こんにちは!土木ブロガーの監督やっくんです!当ブログへいつも見に来ていただきありがとうございます。いつも本当に感謝してます。
今回は立米計算方法についてです。 計算したいけど、計算の仕方が分からないと悩んでいませんか。
立米とは
リューベとは体積の単位の読み方です。記号で「㎥」、漢字では「立米」と書きます。体積を表す記号です。「リューベ」「りゅうべい」のどちらかの読み方でも良いです。建設業界では構造物の体積を計算することが多いので、立米や㎥の読み方をぜひ、覚えましょう!
立米計算式
立米計算に関するポイントは以下の通りです。
立米計算のポイントまとめ
- 立米数の出し方は「縦×横×高さ」で計算します
- 立米数とは長さの単位が「m」の体積の値です
- 土量の立米数は通常の計算式を使用する
- 砕石の立米数は通常の計算式を使用する
- 生コンの立米数はロス率を考慮する
- 立米数からトンの値に換算する場合は、「単位体積質量×立米数」を計算する
下の計算式は覚えましょう!忘れそうなと時は携帯などでスクショを撮り、いつでも公式が分かる状態にしましょう!
覚えたい計算式①
立米数(㎥)=縦(L)×横(W)×高さ(H)
立米計算方法
下図の荷台の体積を求めてみましょう!
立米数の計算手順
①三辺の長さの単位を「m」に変換する
②それぞれの長さを計算式に入れて計算する
③求めた立米数を必要な単位に換算する
①三辺の長さの単位を「m」に変換しましょう!
それぞれの長さを1000で割って「m」に変換します。
縦(L)=5.2m
横(W)=2.28m
高さ(H)=0.5m
②それぞれの長さを計算式に入れて計算しましょう!
立米数(㎥)=縦(L)×横(W)×高さ(H)より
=5.2×2.28×0.5
=5.928
従ってダンプの荷台に乗せられる立米数は5.928㎥になります。(荷台の高さまでとする)
③求めた立米数を必要な単位に換算しよう!
立米数からトンの値に換算するには【単位体積質量×立米数】(土、砕石やコンクリートによって単位体積質量は変わります!)
土量の立米計算
先ほどのダンプの荷台に土が載っている時の体積について考えてみましょう!(荷台の高さと水平とする)
土の数量を計算する場合は、同じ計算式が使用できます。
土の立米数=縦(L)×横(W)×高さ(H)
そして、土量についてもっと詳しく知りたい方は土量の変化率って何!?一級土木施工管理技士が解説の記事を読んでみて下さい!
覚えたい公式が分かります!
【土量の変化率って何?!】土量の変化率はほぐし率Lと締固め率Cを求めて計算する!
立米数からトンの値に換算
トンの値は、以下の計算式を用いて求めることができます。
トンの値(t)=単位体積質量(t/㎥)×立米数(㎥)
上の計算式と下の比重表を参考にしてトンの値を求めてみましょう!
※土の種類によって重さは変わる
種類 | 単位体積質量t/㎥ |
---|---|
土(乾燥状態) | 1.3 |
土(通常状態) | 1.6 |
土(飽水状態) | 1.8 |
トンの値(t)=単位体積質量(t/㎥)×立米数(㎥)より
=1.8×5.928
=10.6704(小数点第四位の四捨五入)
=10.670
従がって5.928㎥をトンの値に換算すると10.670tになります。(最大積載量には注意が必要)
砕石の立米計算
引き続き、ダンプの荷台に砕石が載っている時の体積について考えてみましょう!(荷台の高さと水平とする)
砕石の数量を計算する場合は、同じ計算式が使用できます。
砕石の立米数=縦(L)×横(W)×高さ(H)
立米数からトンの値に換算
トンの値は、以下の計算式を用いて求めることができます。
トンの値(t)=単位体積質量(t/㎥)×立米数(㎥)
上の計算式と下の比重表を参考にしてトンの値を求めてみましょう!
※砕石や砂利の種類によって重さは変わり、採掘場やヤードの状況により平均重量が違います
種類 | 単位体積質量t/㎥ |
---|---|
RC40 | 1.6 |
トンの値(t)=単位体積質量(t/㎥)×立米数(㎥)より
=1.6×5.928
=9.4848(小数点第四位の四捨五入)
=9.485
従がって5.928㎥をトンの値に換算すると9.485tになります。(最大積載量には注意が必要)
コンクリートの立米計算
計算例として、上記で求めた直方体、打設に必要なコンクリートの体積について考えてみましょう!
コンクリートの数量を計算する場合は、コンクリートロス率を考慮しよう!
ロス率を考慮する1つの理由として、型枠寸法の誤差などにより実際の数量が、設計図書の数量と異なる事があるから、生コンの材料を少し余分に見積もる割合のことです。
生コンの立米数=縦(L)×横(W)×高さ(H)×ロス率
材料 | 構造物種別 | ロス率 |
---|---|---|
コンクリート | 無筋構造物 | +0.04 |
〃 | 鉄筋構造物 | +0.02 |
〃 | 小型構造物 | +0.06 |
上記の計算式にロス率を加えて計算してみましょう!(ロス率は無筋構造物とする)
生コン立米数=縦(L)×横(W)×高さ(L)×ロス率より
=5.2×2.28×0.5×1.04
=6.16512(小数点第四位四捨五入)
=6.165
よってロス率を考慮すると生コン立米数は6.165㎥になります。
立米数からトンの値に換算
トンの値は、以下の計算式を用いて求めることができます。
トンの値(t)=単位体積質量(t/㎥)×立米数(㎥)
上の計算式と下の比重表を参考にしてトンの値を求めてみましょう!
※コンクリートの種類によって重さは変わる
主なコンクリートの種類 | 単位体積質量 t/㎥ |
---|---|
普通コンクリート | 2.3 |
鉄筋コンクリート | 2.45 |
高強度コンクリート | 2.4 |
トンの値(t)=単位体積質量(t/㎥)×立米数(㎥)より
=2.3×6.165
=14.1795(小数点第四位四捨五入)
=14.180
従がって6.165㎥をトンの値に換算すると14.180tになります。(最大積載量には注意が必要)
まとめ
土木の現場では、立米計算はよく使います!立米数からトンの値に換算するには、上記の計算式を使えば、過積載防止にも繋げることができるので覚えておきましょう!
単位体積質量を求めるには現場密度測定装置や重量計があると便利なので紹介しておきます!
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